切削工具の基本知識｜切削工具.com（運営：安永精工）

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知って得する！切削工具の基本知識

切削工具の基礎知識～初めての方へ～

切削工具とは？

切削工具とは、ものを切ったり、削ったりして、ものの形を整えていくための工具のことです。広い意味で言えば、ナイフや包丁、カッターやのこぎりなども切削工具に含まれます。ただ、一般的に切削工具と言えば、野菜や木材などのやわらかいものではなく、金属などの硬いものを切ったり削ったりするために使われる工具のことを指します。

私たちの身の回りには数多くの金属製品がありますよね？　それらの素材である金属はほぼ例外なく加工されています。金属には様々な加工法がありますが、なかでも多く用いられる加工法が「切削加工」であり、切削加工に用いられる工具が切削工具なのです。

切削工具の構造と刃先の材料

切削工具は構造的に、「工具本体部分」と「刃先（チップ・バイト）部分」に分けられます。工具本体部分は、ガンドリルや段付きドリル、エンドミルやリーマなどが代表的。用途によって様々な工具があります。刃先部分に用いられる素材としては、超硬やCBN、ダイヤモンドなどが代表的です。以下では、刃先部分に用いられる主な素材について解説します。

ダイヤモンド

ダイヤモンドの単結晶を成型した工具で、耐熱性・耐摩耗性に優れ、構成刃先を生成しにくいのが特徴。鋭利な刃先を成型でき、鏡面切削に向いていますが、靭性に乏しく欠けやすいのが短所です。

主な切削対象アルミニウムなどの非鉄金属

ダイヤモンド焼結体

ダイヤモンド微粉にコバルトなどを添加して焼結した多結晶焼結体で、ダイヤモンド工具同様の特徴があります。焼結体にすることにより靭性が向上していますが、鋭利な刃先をつくりにくいのが弱点です。

主な切削対象非鉄金属、超硬合金、セラミックス

CBN焼結体立　方晶窒化ホウ素焼結体

ダイヤモンドに次ぐ硬さを持つCBNにコバルト、炭化チタンなどを添加して焼結した多結晶焼結体です。鉄系を含む高硬度材料を切削できるのがメリットですが、軟質材料の加工に用いると摩耗が大きくなるのがデメリットです。

主な切削対象高硬度焼入れ鋼、工具鋼、超硬合金、鋳鉄

超硬合金

炭化タングステン粉末に炭化チタン・炭化タンタルなどを添加して、コバルトで焼結した材料です。硬さ、耐摩耗性、靭性のバランスが良く、切刃の信頼性が高いのが特徴です。

主な切削対象炭素鋼、合金鋼、ステンレス鋼

セラミックス

酸化アルミニウム、炭化チタン、窒化珪素などの硬質材料を焼結した材料です。高温硬度、耐摩耗性に優れているのがメリットですが、靭性に乏しく欠けやすいのが弱点です。

主な切削対象鋳鉄、耐熱合金

サーメット

炭化チタン、窒化チタンにニッケルなどを添加して焼結した材料です。セラミックスと超硬合金の中間の性質を持っています。

主な切削対象炭素鋼、合金鋼

高速度工具鋼（ハイス）

鉄をベースとし、タングステン・クロム・バナジウムなどを加えた合金工具鋼。靭性に優れ、良好な成形性を持つのがメリットですが、耐熱性・耐摩耗性に劣るのがデメリットです。

主な切削対象炭素鋼、合金鋼

切削工具を見直してコストダウンを！

みなさまは現在お使いの切削工具に満足していますか？　どこかで、「もっといい工具なら切削精度が上がるのではないか？」「探せばもっと安い工具があるのではないか？」「もっと長持ちする工具はないのか？」といった疑問・不満を抱えているのではないでしょうか？

もし、現在の作業やお使いの工具が以下に当てはまるなら、ぜひ切削工具の見直しをご検討ください！

うまく切削できず、製品に不良品が出やすい……

→ 高品質の切削工具に替えれば、切削の精度が向上します！
→ 不良品が少なくなり、コスト削減につながります！

切削工具がすぐにダメになってしまう……

→ 切削対象物に合った刃先に替えれば、長持ちするようになります！
→ 高品質な切削工具に替えれば、長持ちするようになります！
→ 長い目で見れば、交換の費用を抑えられ大幅なコストダウンにつながります！

ダメになった切削工具は処分している……

→ 再研磨や修理・再生によって切削工具は蘇ります！
→ 新品を発注するより、コストを抑えられます！

安永精工にご相談ください

安永精工は切削工具の製造につき、長年の実績と豊富なノウハウを有しています。切削対象物や切削の目的、工具の使用頻度などをお知らせいただければ、専門スタッフが最適な切削工具のご提案を差し上げます。コスト削減、パフォーマンス向上につながるご提案ができますので、今お使いの切削工具に不満をお持ちの方は、ぜひお気軽にご相談ください。